お盆に室内戦があるので前から興味のあったピストルグレネードランチャーを入手しました

それまでライフルに取り付けるタイプのグレネードランチャーは何種類か持っていましたが、なんせ重いし構え憎い。M79ランチャーも持っていたが再装填に時間がかかってしまい1発はずすと脱兎の如く逃げる事しか出来なかったのでピストルグレネードランチャーが欲しかったのです


結局そのゲームには行けなかったのですがせっかく手に入れたので不満点を手直ししてみたいと思います


まずは銃を振ると勝手にブレイクオープンするのをなんとかします


対策は何種類かありますが1番楽なロックレバーのスプリングを強くします

かませ物をしたり、強いスプリングに替えたりするのですが、今回はスプリングに焼き入れをして強くしました
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次にヒンジ部分のガタが大きかったので
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穴を拡大し
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真鍮パイプを入れてガタ取りをして、ついでに少しだけ前方にずらして穴を開けたのでロックレバーのラッチが掛かる部分が少し増えました

これでブンブンと振ってもブレイクオープンはしなくなりました


次はセーフティーを掛けてもトリガーを引くとセーフティーが外れてしまうのをなんとかします
トリガーを引くとセーフティーが浮き上がってしまうのが原因ですのでスプリングを追加して常にセーフティーが本体側に押されているようにします

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この位置にスプリングが収まる穴を開けてスプリングを入れます

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これで簡単にはセーフティーが外れることはなくなりました

なんとか使えるようにはなりましたが、まだバレルの内径の関係で40MIKEは使えないので次回はこれをなんとかしたいと思います
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メンバーからメカボックスの修理依頼です

メカボックスのスイッチ端子を押さえる部分が折れたとのことです
結構デリケート(寸法的に)なところですし、普通にカスタム出来る人なので「ピンかネジを打ったら?」と言ってたんですがメカボックスが家に来ました

このメカボックスを見たときにすごく違和感がありました
と言うのも、このメカボックスのオーナーはSYSTEMAのメカボックスと言っていたのですが、なんかすごく既視感が・・・

とりあえず破損個所を見ます

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矢印の部分がポッキリ逝ってますね
こうなるとセミオートで撃つとメカボックスを開けないと2度と撃てない様になります

それでこの位置に正確に穴を開けないとトリガーの当たり面によっては不調になる事があるのですが
さっそくメカボックスの残った突起が崩れました

この突起を削ってしまえばいいのですが、そうすると穴あけ位置がわからなくなります
仕方がないので少しずらして穴を開けました
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このくらいなら(たぶん)大丈夫でしょう。ダメならオーナーに直してもらいましょう

穴が開いたらタップを切ってネジをたてます
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これで使える(はず)

スイッチを取り付けてみると
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こんな感じになります

今回はこんな感じで直しましたが、折れたのを機にデジタルトリガーにするのも一つの手ですね

これで修理は終わりなんですがひとつ気になる事が
オーナーがSYSTEMAのメカボックスって言っていた事です

昔は(今もですが)SYSTEMAのメカボックスは高くて高嶺の花でした。今のレトロアームズくらいの感覚でしょうか。

当然これのコピー商品も出ているのですが「強化メカボックス」と言われているのは基本このメカボックスのコピーだったんですね

で、オーナーが「SYSTEMAのコピーのメカボックス」って意味で「SYSTEMAのメカボックス」と言ってたのならいいのですがそのままずばりの意味だと値段差がすごいです

当時、SYSTEMAのメカボックスなんか高くて「誰が買うか」って思っていたので値段を覚えていませんがNB(ノーブランド)のメカボックスはマルイのメカボックスと同じくらいの値段で買えましたので、おそらく1/8くらいの値段だと思います

今更、SYSTEMAのメカボックスなんて買う人もいないでしょうが違いを見ていきます
まず、一番の違いはSYSTEMAのロゴ! 
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まぁ、これだけでいいとは思いますが細かい所だと今回は折れたスイッチ端子押さえですね
SYSTEMAだと
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中華NBだと
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こりゃ折れるわ。って思うでしょ?


他にも湯口やスプリングガイド用のピン穴や小ネジなどに違いがあるのだけど、あきらかに依頼品は中華NBに近いかな?

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オーナーより「お金が無いから好きにして」とありましたのでこの時点で「木偶」決定です


もとより貧乏カスタムですので必要以上にお金をかける気はありませんが必要なものは仕方ありません

メカボックスは「ほぼ」出来ていますのでバレルを選定します

オーナーからEGバレル?を受け取ったのでこれを使います
ステンレスのタイトバレルはあまり好きではないのですが予算がありますので好みは言ってはいられません

まったくの「勘」でパッキンはG&Gをチョイス
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これでうまくいけばいいのですが

試射すると・・・

ほらね

仕方がありません。スプリングのスペーサー的な物を取り外してみると
う~ん

これ以上はバレルを変えるかスプリングを変えるかしないといけません
とりあえず現状でオーナーに確認してもらいます

チャンバーはハイサイクル対応にするために小加工してあります
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この状態で時々アウターバレルに当たっている音がします

バラして見てみると
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シールテープが銃口に飛び出していました

そして
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アウターバレルにもバリが

さらに
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アッパーフレームのトップカバーが「く」の字に曲がっています

あ~、もう! こんなヤツ矯正してやる!!
って思ったのが運の尽きでした

まずフレームをバラして掃除&脱脂
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そして215mmにカットした6×6mmのアルミ角棒用意して
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接着剤を付けてフレームの溝に嵌めて裏から皿ネジで固定するのですが、ネジ頭はフレームと面にしないとメカボックスに干渉するので座彫りをフレームに入れてから取り付けます

チャンバーブロック・チャンバーホールドプレートを組込み、アッパーフレーム左右とトップカバーをABS用接着剤で接着します

さらにコッキングチューブに補強用のパイプを組み込んだ物をフレームに接着します
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アウターバレルはアルミに変えて少し軽量化
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ここまでやると下手なメタルフレーム並みの剛性になります
無論メタルフレームの方が剛性はいいのですが、G3のメタルフレームは少々残念な物が多いので、それを加味しての話です
難点として接着してますので分解できません

そしてここからが失敗が続くのですが
まず、ハイダーをネジ式にしようとします
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2晩かけて13mmの穴をあけたハイダーです
この後14mmのタップをかけるのですが、劣化が進んでおりネジを切った尻からボロボロと崩れていきました
同じく雄ネジ側も崩れて行きました

仕方なく市販の雄ネジをフロントサイトに接着。ハイダーはM4用で代用しました
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ストックの取り付けもガタがありましたのでテープでガタ取りがしてありました。某チームメンバーを彷彿させていいのですがネチャネチャでしたのでプラバンでガタ取りをしました
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しかし、又しても悲劇が
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ストック側が欠けてしまいました
どうやらダイキャスト部品の劣化が激しい様です

気を取り直してモーターにSBDを付けます
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摩耗していたピニオンも交換です

G3にSBDを付ける場合コードの取り回しがシビアなのでグリップ底を加工しています
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取り外す時にいきなり引っ張らず、この位置でコードをグリップ底から外してからグリップ底を抜いて下さい

これで一通り終わりです
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11.1v15C 1200mAhバッテリー使用時の参考値です
サイクルが32発以下になりますと初速が上がります

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とりあえずこれで完成です

部品代が
DSG           2500
スプリング           800
スプリングガイド      1000
ピストンヘッドベアリング    500
ノズル             500
ホップパッキン         300
ピニオンギア          300

合計            5900円

カスタム済みからの製作でしたがこの価格でこの数値なら安くないですか?
ノーマルからだと、軸受け・ピストン・スパー&ベベルギアが加算されますが低予算ハイサイクルはDSGで決まりそうですね



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